英単語を覚えるときに、単語カードを作って勉強した人はとても多いと思います。
大ヒット映画「君の名は。」でも、瀧くんが電車の中で単語カードを使って勉強している様子が表現されていましたね。
それだけ英語勉強といえば単語カードを使うというのは、とても一般的だといえるでしょう。
中学生、高校生で習う単語レベルであれば、単語カードもそれなりに効果があるかもしれませんが、日常で使えるレベルにまで英語力を高めたいときに、単語カードで英単語を覚えるのはとても非効率で、おすすめできません。
実際、わたしは仕事で英語を使わないといけなくなり、やる気を出して英単語カードを作ったことがあるのですが、とても効果が低いと感じました。
この記事では、わたしが失敗した英単語カードを使った勉強法について、なぜおすすめしないかを考察しました。
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目次
【理由①】単語の印象が弱すぎて覚えられない
人間は忘れる生き物です。
覚えた英単語は、印象に残ってないと記憶に刷り込まれません。
記憶の刷り込まれ方は、2パターンあるとわたしは考えています。
- 印象は薄い出来事だけど、何回もその出来事が起こる
- 超インパクト大の出来事が1回起こる
1について、例えばラーメン屋でバイトをしていて、ただのおっさんが来ても覚えていませんが、その人が毎日来たらそのおっさんのことを覚えますね。
2については説明不要でしょう。東日本大震災を忘れる人はいないでしょう。
英単語を覚えるプロセスも同じです。
単語カードを使った勉強法では、1単語に対する印象はかなり薄いと言っていいでしょう。
つまり1の記憶パターンが適用されます。
中学、高校レベルの英単語であれば、かなり頻繁に出てくる英単語しか習わないので、単語カードで印象薄く覚えても、何回もその単語が登場することで、記憶として染み付いていくでしょう。
しかし、それ以上の単語は使われる頻度が減ってきてしまいます。
単語カードで勉強しても、いざ単語が出てきたときには忘れてしまっているのです。
なので、頻出ではない英単語を覚えるのに、1の記憶パターンである英単語カードは適していないです。
では英単語は2の記憶パターンで覚えないといけませんが、それについては最後に書きたいと思います。
【理由②】英単語カードを使った勉強はおもしろくなくて続けられない
英単語カードは、印象が薄く、記憶パターンでいうと1のパターンだと説明しました。
であれば、意図的に頻度を高くすれば解決すればいいのではないかと思うことでしょう。
わたしも実際それをやろうとしました。
しかし、結果的にできませんでした。
なぜなら英単語カードの勉強はまったくおもしろくなく、続かないからです。
やらないとなーとは思うんです。
でも、あとでやろう、あとでやろうと思って、結局寝る時間になって、寝る前にちょっと今日はいいやってなって、諦めてしまいました。
毎日同じことをやるって結構難しいんです。
それをしないと死ぬか、楽しいものでないと続けるのは困難です。
上で説明したラーメン屋の例も、おっさんはラーメン屋に来たい理由があるのです。
そのラーメンがめちゃくちゃ好きか、店員さんがかわいくて会いたいかなどなど。
ということで、英単語カードの勉強法はおもしろくないので、続けることも困難なのです。
【理由③】作るのがめんどくさい
英単語カードは続けるのもめんどくさければ、そもそも作るのもめんどくさいです。
最初に、「勉強するぞ!」というやる気が先行して、なんとか英単語カードを作ることはできますが、英単語を1つ1つ書いて、それにそれに対する意味も書いてとやっていたらとても時間がかかります。
もし1単語に1分かかるとしたら、1時間で60個です。
センター試験用の単語帳でも、1,500単語くらいあるのに、それ以上をやるのにどれだけ単語カード作ればいいのでしょうか。
しかも、結局楽しくなくてやらなくなってしまうことが目に見えています。
とても時間がもったいないです。
それでも英単語カードを使いたいなら・・・
いやいや英単語カードで勉強するのそんなに苦じゃないし、英単語カードでやりたいと思う人がもしかしたらいるかもしれません。
もしこれでも英単語カードを使うのであるなら、イラストをつけるのをおすすめします。
つまり、英単語カードの印象を強くするのです。
こうすれば、低頻出の単語でも記憶として維持される期間が長くなるでしょう。
しかし、イラストをつけるということはより作成時間が長くなり、めんどくさくなるということでもあります。
最悪、イラスト付き英単語カードとして売れるというメリットを考えれば、がんばれるかもしれませんね。
英単語はストーリーで覚えたい
さて、英単語カードをおすすめしないなら、どうやって英単語を覚えたらいいんだと思うでしょう。
これはわたしの個人的なやり方ですが、「印象強いものを楽しく繰り返しやること」が重要だと思います。
印象強いというのは、結局のところ情報量が多くて頭に残りやすいということです。
英単語カードでは、文字列の視覚情報しかなかったものに、音の情報や、イラストといった視覚情報も付け加えるのです。
そしてそれをさらに楽しくするのがストーリーです。
具体的な例でいうと、ドラマであったり、マンガであったり、音楽であったり、アニメであったりします。
そういうものの中で自分が楽しめるものを見つけるのです。
わたしの場合はアニメです。
日本語を覚えた留学生とかもアニメで日本語を覚えたという人は多いですよね。
また、中学生1年生でTOEIC980点を出したという女の子がニュースになっていましたが、その子はハリー・ポッターを原文で読むのが好きだと言っていました。
やはり好きなものを見つけられるかが重要だと思います。
例えば、わたしは魔女の宅急便の北米版を買って、それで英語の勉強をしています。
Amazonで2,000円くらいでした。まあまあ安いです。
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勉強というか、普通に魔女の宅急便を楽しんでいます。
ただし、それぞれの単語の印象は非常に強いです。
例えば、ジジが初めて海を見たときに、「ただの水たまりじゃないか」というシーンがありますよね。
北米版だと「It’s just a puddle of water.」と言います。
水たまりは英語でpuddle of waterなんだというのがすぐ染み付きました。
しかも、2回目くらいでです。
もう強烈な印象すぎて忘れないです。
このように自分の大好きなストーリーに乗せて英単語を覚えるのが最も効率的だとわたしは思います。
ということで、英単語カードでの勉強をおすすめしない理由について書かせていただきました。
やはり英語勉強は楽しむことが大事だと思います。
楽しんで一緒に英語を上達させていきましょう。
それではではー!